blog「魚類からの進化」

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根本 啓一郎です。
長らくご無沙汰しておりました。

ここ四年くらいは下界と遮断された地下室のようなところで音楽制作をしていました。

2013年頃から音楽ユニット「bias」を前身となるバンド時代のドラマー「岩崎 蔵」と共にスタートさせていました。

放っておけば一日に数曲出来る魚類のような僕ではあるが、殆ど新曲を作らないようにして四曲を実に四年かけて制作。

どうだ、いかれているだろう?はげしいだろう?

これは作詞・作曲・編曲、楽器演奏の他に、禁断の「ミックス」という魔物にまで手をつけたからである。

音をミックスするという意味で、楽器のレコーディング後に各楽器の音量、音の長さやタイミング、
左右のどちらから聴こえさせるかなどを調整をする。

空間の手触りをコントロールする時間芸術です。
その後、CD化する場合などは、マスタリングという最終工程を経て市場へ。

今まではミックスをエンジニア(専門の音処理のプロ)に一任しており、こうしたいという要望を激しい身振り手振り、踊り、詩歌の朗読、顔の表情の急激な変化、これじゃない感を出す為にバンド側から醸し出す沈鬱なムード等々をあの手この手でエンジニアに伝えて、納得いく感じになったらミックス終了という流れであった。

時間制約の中、イメージが上手く伝わらない場合もあり、思い通りの形に仕上げられるようになるには
レコーディングやミックスに精通する必要があると常々感じていた。

元々、僕はツアーなどをする三人編成のロックバンドのボーカルギター(作詞/作曲)だったので
それ以外に必要なものは、破天荒な人生経験くらい、それを絶やさぬように自律していた当時、
これは自分を制圧しないというタスクだったので(スーパーサイヤ人のまま日常を過ごすというタスク)、
ミックスという最大公約数に働きかける、冷静さを伴う作業とは両立不能であった。

バンドが2007年頃のワンマンライブ後に終了になったので、スタジオで猛獣の獰猛さと、その日の食うべき分を食った後、空腹時であれば獲物認定の憂き目を受ける蛋白質多めの草食動物が傍らに来た折に見せるあの眼差しで演奏しながら曲を仕上げる方法ではなく、淡泊質の分量がいささか多いやり方にはなるが、DAWというコンピューターメインのシステムで演奏データを送りあって楽曲を仕上げる形に移行した。

それは「ニジノダンガン」というユニットで、殆ど露出はしなかったが、
ある企画で沖縄でライブする権利を頂けたので、飛行機にウッドベースを詰め込んで、コザでライブをした。

また、一年で十七曲のCDを作って、イギリスの音楽制作会社のようなところに送った。返事が来た。
「私たちは教会の者で、教会の音楽を制作しています。いったいどうすれば」。

つづく

Posted on: 2017-07-31bias

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